ジャズダンスの種類や基本動作
投稿日:2023年10月11日更新日:2023年10月11日
皆さんこんにちは!
千葉ダンススクールリアンの高橋紫織です。
先日ジャズダンスについて解説しましたが、今回はジャズダンスの種類や基本的な動作について解説していきます!
ジャズダンスのポピュラーな種類
ジャズヒップホップ
ジャズダンスにヒップホップダンスの要素が合わさったのがジャズヒップホップです。
安室奈美恵さんや三浦大地さんのように、歌いながら踊るアーティストはジャズヒップホップの要素が強い印象です。
ベースにヒップホップダンスのリズムを使いながら、歌詞に合わせた振りではジャズダンス特有の綺麗な指先や流れるような動きが用いられる事が特徴です。
表現の幅が非常に広いスタイルです。
ジャズファンク
ジャズダンスにファンクの要素が加わったジャズファンクは、ジャズヒップホップと比較すると、より力強くノリの良いスタイルです。
ジャズファンクでは、女性らしさが強調される振りが多いですが、曲線的な美しさではなく、ファンク特有のキレを活かしている振り付けが多いのが魅力です。
シアタージャズ
ビックバンドサウンドに合わせ、オーソドックスなジャズダンスの振りを用いたのがシアタージャズです。
衣装もジャケットとスラックスに帽子や手袋など小道具を用いることが多いので、わかりやすいのがシアタージャズの特徴。
シアタージャズは、他のスタイルよりもダブルターンやバットマンなどの技が使われることがとても多い為、上級者向けとも言えます。
スロージャズ
名前の通り、スローテンポな曲調に合わせて踊るのがスロージャズです。
ゆっくり動くので、繊細な動きや体幹が必要です。
モダンダンスやバレエ、コンテンポラリーダンスの経験者の方は、スロージャズから始めると踊りやすいと思います。
ジャズダンスはどのような場面で踊られているの?
テーマパークのショー
テーマパークのショーには、ジャズダンスの要素が十分に詰まっています。
指先まで手を綺麗に伸ばし、足を軽々と高く上げ、ステップとターンで移動する動きが思い浮かぶのではないでしょうか。
ストリート系のダンスのような振りも近年では増えてきましたが、崩して踊る振りは少ないです。
メリハリがありながら、バレエ同様に、どの場面を切り取っても綺麗なのが特徴です。
また、ショーに使われている曲に合わせて踊る「テーマパークダンス」というジャンルもあり、必要な筋力や表現力を培うこともできます。
ミュージカル
宝塚歌劇団や劇団四季などのミュージカルで踊られるダンスも、ジャズダンス。
オーディションの受験科目にジャズダンスが入っています。
テクニックや柔軟性など、バレエの要素を多く含んだジャズダンスを極めた宝塚のOGが、卒業後にダンス講師になることも、、
また、ブロードウェイのミュージカルでも、ジャズダンスが観られるようになりました。
ショーダンスやシアターダンスの基礎に、ジャズダンスは欠かせません。
アイドルの振り付け
アーティストやアイドルが、華やかな衣装を身に纏い、表情豊かに踊っているダンスも、実はジャズダンス。
近年ではヒップホップダンスやロックダンス、アクロバットなど様々なジャンルの要素が混ざり合うようになってきている為、ジャズダンスだけではありませんが、基盤にはジャズダンスがあります。
女性アイドルはジャズベースなんてイメージが強いですが、
KinKi Kidsの『硝子の少年』はジャズな振付ですよ!
サビの「硝子の少年時代の 破片が胸へと突き刺さる」の部分では、パドブレ→溜める→ターンの順に、歌詞と曲のリズムを取っています。
サビに注目するだけでもジャズダンスの要素を十分に感じることができるのでぜひ観てみてください。
すぐに特徴をつかむことができるはずです!
近年ストリートダンスがメインとなってきた男性アイドルですが、転調するときのターンやステップ、バラード調の振り付けには、ジャズダンス特有の綺麗な魅せ方がアクセントとなっています。
バックダンサー
多くのダンサーやダンスグループが活躍している近年、バックダンサーの仕事も増えてきています。
バックダンサーは、自身の技術や個性を正面に出すのではなく、主役を引き立てることが重要。
出演者や制作陣、公演に携わる人々のチームプレーを乱さない協調性や社会性も試されます。
ジャズダンスを基本としながらも、ヒップホップ、K-POPなど、様々なジャンルのダンスを修得し、常に新しいスタイルを取り入れることで、活躍の場が広がります。
ジャズダンスの基本動作
プリエ
膝とつま先を外向きにしながら、膝を曲げる動きのこと。
少し曲げることを「ドゥミ・プリエ」、深く曲げることを「グラン・プリエ」と呼びます。
上半身と下半身を引っ張り合い、背筋を伸ばしながら、お尻が後ろに出ないようにするのがポイントです。
パッセ
片足を地面に付けながら、もう片方の脚を三角形の形にする動きのこと。
ジャズダンスのパッセは、足を開いた状態にするときと、平行にするときの2パターンあります。
前者は、前から見たときに三角形になっていて、後者は、横から見たときに三角形になっているイメージです。
パドブレ
つま先立ちしながら、足を細かく動かす動きのこと。
足をサイドに開く→クロス→サイドに開く、を繰り返してステップを刻みます。
重心を真ん中に乗せることを意識しましょう。
バットマン
バットマンとは、足を高く上げる動きのこと。
左右前後に足を上げますが、ジャズダンスでは前と左右に使われることが多いです。
アクセントとして片足を高く上げたり、左右交互に上げながら前に進んだり、様々なシーンで使われます。
シェネ
フランス語で「鎖」を意味するシェネは、バレエの回転技のひとつです。
ジャズダンスでのシェネは、移動やリズム取りなど、様々な使われ方がありますが、回る時の軸足を前に出し、構えて準備(プレパレーション)してから連続して回るのが基本です。
ダブルターン(ダブルピルエット)
ダブルターンもシェネ同様に回転する技のひとつですが、シェネは移動しながら回るのに対して、ダブルターンはその場で2回転します。
シアタージャズやテーマパークダンスで使われることが多いですが、ジャズヒップホップのようにストリート系の要素を含んだスタイルでもアクセントとして使われます。
大人からでもジャズダンスは踊れる?
今まで全くダンスをやったことが無い方でも始められるのが、ダンスの良いところ。
ほとんどのスタジオで、初心者クラスや入門クラスがあります。
基礎からゆっくり教えてくれるため、不安を抱くことなく始められますよ!
また、今までの人生経験を表現力として惜しみなく発揮できます。
大人だからこそ、魅力的なダンスを踊れるはず。
ダンスを始める年齢に「遅い」ということはありません。
ぜひ、気軽にダンスレッスンに参加してみてくださいね。
ジャズダンスのレッスン着はどのようなものがいいの?
ジャズダンスには様々なスタイルがありますが、どのジャズダンスでもシェネやバットマンが出てくることが多いです。
トップスはヒップホップのようにゆったりとしたシルエットでも大丈夫ですが、ボトムスは、レギンスのようにぴったりとして動きにくくないものを履くと良いでしょう。
まとめ
ヒップホップダンスのように明確な定義が無いからこそ、ダンサーによって解釈も表現も様々なジャズダンス。
バレエを基礎に置くことで、その表現力がさらに広がり、テクニックも磨かれていきます。
とても難しそうに見えるので、敷居が高いと感じるかもしれませんが、意外と始めやすいジャンルなのです。
ジャズダンスにも様々なスタイルがあるので好みに合うクラスを見つけて踊ってみましょう!
この記事は、千葉ダンススクールリアンの高橋紫織が作成しました。
少人数なので定員になる前に☆
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